|
昨年に続くクラス優勝の フレティ,ネ選手 |
12月31日バルセロナをスタートした第27回ダカール・ラリーは、1月16日セネガルでゴールを迎え、2輪駆動のヤマハWR450F 2-Tracで参戦のダビッド・フレティーネ(34歳/フランス;ヤマハMF ゴロワーズ・イポンヌ)が総合5位、450クラスでの優勝を飾った。 WR450F 2-Tracでのダカール参戦2回目のフレティーネは、今大会でただ一人3つのSSを制する活躍をみせた。フレティーネのダカールでの最終SSは、トップでゴールしたK・ウォルチ(アメリカ;KTM)に1分05秒遅れの6位だったが、完璧なスタートをみせステージの大半をリードする力走だった。
総合優勝はC・デプレ(フランス;KTM)。M・コマ(スペイン;KTM)、A・コックス(南アフリカ;KTM)がそれぞれ2位、3位となった。WR450Fでダカール初参戦のF・ウェルウーベン(オランダ;ヤマハ)は総合16位、プロダクション2クラス3位で完走を果たした。 一方、昨年WR250Fを駆り総合53位となったB・ラモン(ベルギー;ヤマハ)は今回もWR250Fで参戦。プロダクション1でのクラス優勝を飾った。ラモンは250cc車で完走を果たした数少ないライダーとなった。
なお二輪部門でヤマハを駆り過去6度の優勝経験のあるS・ペテランセル(フランス;三菱)は、四輪部門で自身2度目の優勝を果たした。今年のダカール・ラリーは、悪天候やF・メオーニ(イタリア;KTM)の死亡事故などで4つのステージがキャンセルされるなどのハプニングがあり、結局総走行距離は約9,000km(うちSSは約5,000km)の大会となった。
|
WR450F 2-Tracとフレティ,ネ選手 |
フレティ,ネ選手談(総合5位,450クラス1位) 「ダカール・ビーチでの最後のSSは非常に短かったが激しいステージだった。目標としていた3位から5位の間でフィニッシュを実現できうれしい。今年のダカールは、自分にとって、とても印象的だった。やはり3つのSSを制したこと、そして昨年に続き450クラスで1位となれたことだ。また、WR450Fには驚かされ続けた。今までレースで乗ったマシンの中で最も信頼性が高く、最も楽しかったからだ。 医師の到着を待ってファブリツィオ(メオーニ)と一緒に居た時間を、仮にオフィシャルが差し引いていれば僕は3位になっていた。でもそれは問題ではない。僕にとって最も重要なのは、今回も自分の力を確認できて、ダカール・ラリーをいつかは制する日が来ると確信できたこと。今後の予定は、エンデューロ世界選手権への参加と、来年のダカール・ラリーの準備なんだ。世界のトップライダーと走るために、来年またここに来るのが楽しみだ」 |