10月26日(日)宮城県スポーツランドSUGOで開催された全日本トライアル選手権第7戦(最終戦)国際A級スーパークラスで、「チーム・黒山レーシング・ヤマハ」からTYS250Fを駆り出場した黒山健一選手が11セクション・3ラップを減点31、クリーン25で回り優勝、今季6勝目を飾りシリーズチャンピオンを決定した。
黒山選手にとって2年ぶり自身8度目の全日本タイトル獲得、ヤマハマシンとしては1993年にTYZでチャンピオンとなったパスカル・クトゥリエ以来15年ぶりのチャンピオンとなった。黒山選手は一昨年、シーズン途中でヤマハ製2ストロークから4ストロークエンジン(いずれも車体はスコルパ製)へ乗り換えてチャンピオンを獲得したが、今年は全戦ヤマハ車(4ストローク)での活躍だった。
なおヤマハがロードレース、モトクロス、トライアルの全日本最高峰クラス3部門でタイトルを獲得したのは、国際A級クラスが揃った1980年以来初めてのことである。
最終戦でチャンピオンを決めた黒山選手 |
黒山健一選手談(優勝/2008年チャンピオン): 「今日はどうしても勝ちたかった。1ラップ目は良い走りができたけれど、2ラップ目は妙に勝ちを意識してプレッシャーがかかり、緊張して体が硬くなってしまった。野崎選手が2点差で迫っていたのは知っていましたが、3ラップ目は結果オーライで挑みました。優勝してチャンピオンを取ることができて嬉しい。できれば僕が全勝したかったですが、野崎選手の第5戦の優勝を含めてヤマハライダーで全勝となり、良かったと思います。今シーズンは体の仕上がりが上手くいきました。来年ももちろんタイトルを取りたいです。今日は全日本モトクロス最終戦の(同じSUGOで開催)IA1で成田亮選手もチャンピオンとなり、ロードレース、モトクロスに続いてトライアルでもヤマハがチャンピオンを取ったのは嬉しい限りです」
木村治男談(ヤマハ発動機サビス部トラアル担当): 「昨年は成田匠選手が国際A級クラスでチャンピオンを取ってくれましたが、今年のタイトル獲得は、ヤマハとしては、最高峰の国際A級スーパークラス でパスカル・クトゥリエ以来のチャンピオンになるので、本当に良かった。実は、今年のマシン作りは、去年の最終戦から始まりました。昨年は非常にくやしい終わり方をしたので、それがパワーになって翌日から開発を始めて仕上げました。今年のモデルは相当に力が入っていました。2人の優秀なライダーがいるので、彼らを助けられるマシンが出来て良かったと思います。来年は、せっかく頂いたものをお返ししないで済むよう、勝って兜(かぶと)の緒をしめたいと思います」
黒山選手プロフィ,ル |
氏名/黒山健一(くろやまけんい) |
出身地/ 神奈川県 |
生年月日/ 1978年7月24日 |
主な成績 |
1996年:全日本国際a級チャンピオン |
1997年: |
全日本国際a級ス,パ,クラスチャンピオン (世界選手権で日本人初優勝,ランキング3位,以後世界選手権で活躍) |
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2002年:全日本国際a級ス,パ,クラスチャンピオン |
2003年:全日本国際a級ス,パ,クラスチャンピオン |
2004年:全日本国際a級ス,パ,クラスチャンピオン |
2005年:全日本国際a級ス,パ,クラスチャンピオン |
2006年:全日本国際a級ス,パ,クラスチャンピオン |
2007年:全日本国際a級ス,パ,クラスランキング2位 |
2008年:全日本国際a級ス,パ,クラスチャンピオン |
黒山選手の2008年の成績
開催日 |
大会名 |
成績 |
減点/クリン |
3月9日 |
第1戦関東大会(茨城県) |
優勝 |
27/28 |
4月6日 |
第2戦九州大会(熊本県) |
優勝 |
15/24 |
5月25日 |
第3戦近畿大会(兵庫県) |
優勝 |
63/14 |
8月3日 |
第4戦近畿大会(北海道) |
優勝 |
39/14 |
9月7日 |
第5戦中国大会(岡山県) |
3位 |
53/14 |
10月12日 |
第6戦中部大会(愛知県) |
優勝 |
28/19 |
10月26日 |
第7戦東北大会(宮城県) |
優勝 |
31/25 |
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